【つくろう!ダーツ部 応援キャンペーン】活動が始まった茨城高専に話を聞いてみました

 2023年3月、小・中・高生のダーツ部創設を応援する「つくろう!ダーツ部 応援キャンペーン」が始動しました。学校や地域のクラブチームなどでダーツに励みたいという方から応募を募り、創部のために必要な資料の提供や学校(所属団体)への交渉協力等創部に関わる相談協力から、創部が確定した後の備品の支援などを行うキャンペーンです。

第2弾の応募は2023/10/2~11/30まで! 詳細・応募は こちら

 キャンペーンから約3か月が過ぎた先日、ダーツ同好会が発足した 茨城工業高等専門学校(以下、茨城高専)を取材してきました。なぜキャンペーンに応募してくださったのか、普段の活動内容やダーツへの想いなど会長と先生方にお話をお伺いしてきました。

趣味だったダーツ、「学校」でできないか考えていた

「ダーツ同好会」会長の照沼さん(左)と顧問の石井先生(右)

 茨城高専では、15名のメンバーによる「ダーツ同好会」が2023年4月に誕生しました。立ち上げたのは、機械・制御系3年の照沼さん。趣味だったダーツを学校で友人らと楽しむ方法はないかと考えていたときにキャンペーンを知ったと話します。

■照沼さん

「昨年の夏に、知人にダーツに連れて行ってもらって遊んだんですが、それがもう本当に楽しくて。その後も投げに行くようになって、次第に狙ったところにダーツが刺さるようになっていきました。そういう自分の成長にも楽しさを感じるようになってハマっていったんです。それで、学校でもダーツができないかなと考えて調べていたときに、今回のキャンペーンを知って、応募してみようかなと思って石井先生に相談しにいきました」

先生は、照沼さんの話を聞いてどうだったのでしょう。

■石井先生

「同好会の設立希望と一緒にキャンペーンの話をもってきたので、正直はじめは『大変そうだけど大丈夫かな』と思いました。ですが、うちは高専ということからも、基本的には学生が自主的に学んで行動していくといった自主性を大切にしています。自分たちでやるのならいいんじゃないかと引き受け、様子を見ることにしました」

活動を始めるにあたり、最もネックだったのはモノの手配や金銭的なことだったと照沼さんは話します。

■照沼さん

「メンバーは友人らに声をかけて割とすぐに集まったんですけれど、モノの手配はどうするか?という問題がありました。活動に必要なモノを一式そろえるとなると、どうしてもお金が必要になるので、そこが一番の課題でした。そんなときに今回のキャンペーンを知ってピッタリと課題解決にハマった感じです。語弊おそれず言うなれば、『いただけるのなら、ホントにやっちゃおう』とダーツ同好会の設立の背中を押された感じです」

飲み屋さんで遊ぶイメージから『こういう世界もアリなんだ』と学生に教わった

 4月に同好会が発足、5月に活動が本格始動。率直な感想はというと―。

■照沼さん

「ダーツをやったことのない友人らにも『とりあえず入らん?』と声をかけて入ってもらったんですけれど、いざ活動が始まると、みんなドンドンダーツにハマっていっています!互いにフォームを動画で撮り合ったりアドバイスしたり。ダーツライブさんにご案内いただいた8月の 競技大会 がペア出場が条件なので、今はペア練習をがんばっています。同好会は、活動実績が認められると部活になることができるので功績を残して『ダーツ部』に昇格できるようにがんばりたいと思います」

■石井先生

「顧問ではありますが、ダーツは学生時代にほんの少しやったことがある程度でした。それに、飲み屋さんで遊ぶイメージを持っていたんです。でもこうして手軽に体を動かせるスポーツとして学生たちが楽しく切磋琢磨しているのを見たり、私も活動の日にはダーツを投げて体験して『あぁ、こういう世界もアリなんだ』と教わった感じです」

★実際の活動の様子

スタンドに家庭用ダーツボード ダーツライブゼロボードを設置
ダーツの基本「狙ったところに投げる」を練習
お互いのフォームを動画撮影してチェック
活動場所は和室。スローラインは弱粘着のテープ
 スコア計算はスマホや電卓で

異学年の学生交流、学びの視点からもダーツを活用。地域とつながるツールとしても

 メンバーだけでなく顧問の石井先生をも巻き込みながら一丸となって盛り上がりをみせていますが、学校としても思わぬ発見やダーツの魅力認識に繋がっています。

■石井先生

「高専は5年制で、下は15歳から上は20歳までの学生がいます。10代半ばと20代では体格差もありますし、受けられる授業も学年ごとに異なるので、普段なかなか何かを一緒に取り組むのは難しいです。ですがダーツは、性別も年齢も関係なく同じようにすぐ取り組めるので、学生の交流にもいいですね。それと高専は研究機関でもあるので、たとえばスポーツ工学の視点からダーツを考えてみたり、ぜひ専門分野の研究にも生かしてほしいと思っています」

■照沼さん

「いまは私が声をかけた友人が中心なので同じ3年生ばかりなのですが、同じ学年でも専門がそれぞれ違うんです。私は機械が専門ですが、情報系がいたり技術がいたり。各々が学んでる分野を生かし合ってダーツで何かできないかなと思ってます。遊んでるうちに、いろいろな発想が組み合わさって、ダーツの新しいゲームを自分たちで考えるのも面白そうだなって」

 さらに同好会の枠を一歩飛び出して、こんなことにも期待をしていると茨城高専広報室の金澤さんは言います。

広報室・金澤さん

「昨今は、中高一貫校が増えていることもあって、学校の存在を地域の方々や小学生や中学生にも知ってもらいたいという想いがあります。ダーツ同好会の活動を見ていて思うのは、ダーツなら子どもから年配の方まで手軽に遊ぶことができますよね。地域の商業施設やイベントなどで、学生が”ダーツのお兄さん、お姉さん”といった形で小中学生にダーツを教えたり、シニア施設を訪問したりするなど、体験会を通して学校のPR活動や地域とのつながりも持てるのではないかと展開に期待しています」

部活動としてのダーツ

 「つくろう!ダーツ部 キャンペーン」では、今回取材した茨城高専のほかにも、広島県、高知県の2校でダーツ部の活動が開始。スポーツダーツプロジェクトは、この3校の今後の展開にも注目しながら、そんなダーツの「部活動」としての魅力を、もっと世の中に伝えていきたいと考えています🙌

🎯スポーツダーツプロジェクトは、全国でダーツを広める活動を実施しています。体験会の実施を希望の方は、ぜひお問い合わせよりご連絡ください。

この記事を書いた人

chiineko

猫とドライブが好きな社会人1年目。"楽しい”を広めるお仕事をしてます。